ココログミについて

ココログミの意味

心組みとは、“心構え”、“携える心”、“マインド”、また“準備万端”という意味です。

『塔組みは木組み、木組みは木の癖組み、木の癖組みは人組み、人組みは心組み』

当時、不可能だと言われた法隆寺の修復を取り仕切った、宮大工の神様 故西岡常一(にしおかつねかず)さん。この西岡さんから法隆寺の宮大工に代々伝承され続けている口伝です。

2年ほど前、私はこの西岡さんの言葉からこの“心組み”という言葉を知りました。

塔を、素晴らしい塔を組み上げるために、木を組み上げる。しかし、木には節があったり、反ったりの癖があるものが混ざる。
その癖木(くせぎ)をダメなものとし排除せず、尊く善い素材として活用し、堅牢に、そして美しく組み上げる。
それを成し遂げるのは人であり、またその人の心、組み上げられることを信じる人の心である。

私なりの解釈も幾分入っているとは思いますが、概ねこのような意味だったと記憶しています。父親が大工であることに加え、その頃宮大工の方とお知り合いになったこともあり、この口伝が目に留まりました。

そして、プロコーチであり、法人でのコーポレートコーチングをしている私には、この口伝のその意味に、コーチの在り方、そして人の在り方との共通点を強く感じました。

塔を“組織”、“企業”に置き換えても、また“人”、そして“人の幸せ”に置き換えても、礎にある大切なものは人の心、“心組み”だと。

『ココログミ』

この名はこの“心組み”からいただき、命名しました。

2017年 森謙吾